【徹底解説】初心者向け!基本のハーブ5選とおすすめハーブティーレシピ!

植物の花や葉、根などを使ってハーブティーを入れて飲むことは、古くから続いてきた植物療法のひとつです。

使われるハーブには様々な有効成分が含まれています。

そのハーブを心身の症状に合わせて調合し、ハーブティーとして飲むことは、

香りや味によるリラックス効果と有効成分による症状への効果の双方を期待できるんです!

今回は、ハーブティーに興味があるけれども、何から試したらいいかわからないという方に、

おすすめのハーブをご紹介します!

メディカルハーブって何?本当に効果があるの?

メディカルハーブ

薬草の歴史は紀元前から始まったとされています。

ヨーロッパでは、「植物療法士(メディカルハーバリスト)」という国家資格を持った専門家が人々の治療を行っています。

日本に漢方が浸透しているのと同じように、ヨーロッパではハーブが人々の生活に浸透しています。

近年では日本でも注目され、ハーブの専門店が増えて、入手しやすくなっていますよね!

植物の中でも、特に薬効が高いといわれているハーブのことを、メディカルハーブと呼びます。

せっかく飲むのなら、しっかりと不調に効果があると嬉しいですよね!

今回はメディカルハーブの中から、一般の方でも入手しやすいハーブをご紹介します!

入手しやすい!初心者向けおすすめハーブ5選

では、一般の方でも入手しやすいメディカルハーブにはどのようなものがあるのでしょうか?

「enherb」「生活の木」など、全国展開されているハーブ店で入手できるハーブを5種ご紹介します!

①ジャーマンカモミール

ジャーマンカモミール

ジャーマンカモミールは、甘い香りで飲みやすく、穏やかに作用します。

ストレスや不安、不眠に有効な、心を落ち着かせるハーブです。

また、吐き気や食べすぎ、食欲不振、便秘、下痢にも効果が期待できます。

・属名   :キク科コシカギク属

・使用部分 :花

・味    :甘くフルーティーな香り

・薬理作用 :消炎・鎮痙・創傷治癒・抗菌・鎮静・発汗・駆風・抗アレルギー・鎮吐

※使用上注意※

キク科アレルギーの人は注意してください。

②レモンバーム

レモンバーム

レモンバームは、爽やかな香りで非常に飲みやすいハーブです。

抗うつと強壮作用があるため、イライラや不安感があるときにおすすめです。

また、消化を促す作用があり、食後におすすめです。

・属名   :シソ科セイヨウヤマハッカ属

・使用部分 :地上部

・味    :レモンのように爽やかで、すっきりとした味わい

・薬理作用 :鎮静・駆風・神経回復・鎮痙・発汗・抗ウィルス

※使用上注意※

甲状腺疾患の薬との併用は避けてください。

③ペパーミント

ペパーミントは、爽やかな香りが特徴です。

鎮静作用に優れ、イライラしているときや不安なときに飲むとリフレッシュします。

胸やけを防ぎ消化を助ける効果や、乗り物酔いを緩和する効果も期待できます。

・属名   :シソ科ハッカ属

・使用部分 :地上部

・味    :スーッとした清涼感のある爽やかな味と香り

・薬理作用 :鎮痙・駆風・胆汁分泌促進・制吐・健胃・咳止め・抗菌

※使用上注意※

胆石や食道逆流の症状がある方は使用に注意してください。

妊娠授乳中の使用は注意してください。

④フィーバーフュー

フィーバーヒュー

フィーバーフューは、頭痛にすぐれた効果があり、片頭痛に効くハーブとして注目されています。

ヒスタミンの放出を抑える作用があり、花粉症などのアレルギー症状も緩和します。

特有の苦みがあるため、苦手な方は他のハーブとブレンドして飲むとよいでしょう。

甘い香りのジャーマンカモミールやエルダーフラワーとのブレンドがおすすめです。

・属名   :キク科Tanacetum属

・使用部分 :地上部

・味    :さっぱりとした香りで、やや苦みがある

・薬理作用 :鎮痛・消炎・抗血栓・抗アレルギー・強壮

※使用上注意※

妊娠中使用禁忌。

抗凝固剤との併用に注意してください。

キク科アレルギーの人は注意してください。

⑤エルダーフラワー

エルダーフラワー

エルダーフラワーは、マスカットに似た甘い香りでとても美味しくいただけるハーブです。

くしゃみや鼻水といった風邪のひきはじめや花粉症の症状を軽減します。

また、寝る前に飲むと健やかな眠りへと誘うでしょう。

・属名   :スイカズラ科(レンプクソウ科)ニワトコ属

・使用部分 :花

・味    :マスカットに似た甘い香り

・薬理作用 :発汗・利尿・抗酸化作用・抗ウィルス・抗アレルギー

※使用上注意※

基本的に安全ですが大量摂取は避けてください。

初心者におすすめハーブティーは?レシピ紹介!

実際にハーブティを試してみたいけれど、どのように作ればいいかわからないという方も多いですよね。

今回ご紹介したハーブは、「enherb」「生活の木」などの店舗やオンラインで手軽に手に入れることができます。

相談しながら選びたい場合はお店に行って店員さんに質問してみるといいでしょう。

ドライハーブの選び方としては、できるだけ新鮮なものがいいので、

まとめ買いは避けて、必要な分だけ少量ずつ購入しましょう。

それでは、おすすめのハーブティーのレシピをご紹介します!

①心を落ち着かせるブレンドハーブティー

ストレスで気分が滅入ってしまう人、イライラや不安に悩んでいる人におすすめのレシピです。

甘く爽やかな香りが心を落ち着かせてくれます。

[材料]

・ジャーマンカモミール・・・大さじ1

・レモンバーム・・・ティースプーン1杯

[作り方]

1.ティーポットにハーブを入れ、お湯を180ml~300mlほど注ぐ。

2.5分ほど蒸らして完成。

②片頭痛や花粉症に効くブレンドハーブティー

鎮痛・抗アレルギー作用のあるハーブのブレンドです。
フィーバーフューの苦みをエルダーフラワーの甘い香りで緩和して飲むことができます。

[材料]

・フィーバーフュー・・・ティースプーン1杯

・エルダーフラワー・・・ティースプーン2杯

[作り方]

1.ティーポットにハーブを入れ、お湯を180ml~300mlほど注ぐ。

2.5分ほど蒸らして完成。

終わりに

ハーブは、自身の体調と、それぞれのハーブの注意点を確認したうえで使用してください。

今回は入手しやすいハーブをご紹介しましたので、自分でハーブを調合してみたい!という方のご参考になれば幸いです。

【徹底解説】メディカルハーブとは?心身の不調に本当に効果があるの?

メディカルハーブとは?

メディカルハーブ

メディカルハーブは、英語では「メディシナルハーブ(Medicinal Herbs)」と呼ばれています。

メディカルハーブとは、簡単に言うと「薬草」のことです。

もう少し詳しくいうと、薬効がある植物の中で特にその薬効が高く、民間療法や治療に用いられるものを指します。

メディカルハーブと聞くと、何か難しいイメージがあるかもしれません。

ですが、意外と私たちの身近にある存在なんです!

道端に生えたタンポポや、キッチンにあるショウガなんかも、メディカルハーブのひとつです。

メディカルハーブの歴史

薬草の歴史は紀元前から始まったとされています。

そして何世紀にもわたり、世界各国でその国特有の薬草を使った療法が発展しました。

メディカルハーブの知識は、司祭や医師、薬草学者、シャーマンたちによって受け継がれてきました。

日本では漢方などの東洋医学が今なお身近な存在で、漢方薬局や漢方治療の診療所があります。

病院で漢方薬を処方されたことがある方も多いのではないでしょうか?

日本に漢方薬局があるのと同じように、英国などのヨーロッパでは薬草を処方する診療所が存在します。

ヨーロッパでは、「植物療法士(メディカルハーバリスト)」という国家資格を持った専門家が人々の治療を行っています。

それだけヨーロッパではメディカルハーブが人々の生活に浸透しているのです。

現代のストレス社会の中で、近年日本でも注目が高まっています。

メディカルハーブの種類は?用途別に3つに分けて解説!

それでは、メディカルハーブとは具体的にどのようなものがあるのでしょうか?

メディカルハーブをその用途で分類すると、大きく3つに分けられます。

メディカルハーブの具体例をみていきましょう!

①ハーブティに使われるメディカルハーブ

ハーブティー

ハーブティーは、香りや色合いが美しく、楽しみながらその効果を得ることができます。

主にメディカルハーブの中の、水溶性の有効成分を摂取するためにハーブティーを使用します。

最近ではハーブティーを販売するショップも増えています。

材料となるハーブは花や葉など柔らかい部分を使い、ドライハーブとして販売されていることが一般的です。

ハーブティーに使用するメジャーなメディカルハーブには以下のようなものがあります。

・ローズヒップ

・ジャスミン

・ジャーマンカモミール

・レモンバーム

・ペパーミント

・ラズベリーリーフ

・ダンデライオン(セイヨウタンポポ)

聞いたことあるよ!というハーブも多いのではないでしょうか?

ハーブティーは案外日本でも身近な存在になりつつありますよね!

②料理に使われるメディカルハーブ

料理に使うハーブ

メディカルハーブは料理やお菓子にも使われています。

案外身近な存在で、みなさんのキッチンあるものも多いのではないでしょうか?

料理やお菓子に使われるメディカルハーブは、その香りを楽しんだり、ハーブそのものや抽出された成分を摂取することで効能を得ることができます。

下記が、料理やお菓子に使われるメディカルハーブの例です。

・ショウガ

・ガーリック

・シナモン

・グローブ

・カルダモン

・オレンジピール

・ナツメグ

料理をさる方には、よく知ったものも多いと思います。

普段意識せずに使用しているハーブも、メディカルハーブとしての効能を知った上で活用できるようになるといいですよね!

③アロマセラピーに使われるメディカルハーブ

エッセンシャルオイル

「アロマセラピー」という言葉も、近年では日本でも身近になってきました。

アロマセラピーでは、ハーブに含まれる精油(エッセンシャルオイル)を使い、その香りや薬効を利用してマッサージなどを行います。

精油成分が体内に入ることによってそれぞれの持つ効能が心身に働きかけるというわけです。

アロマセラピーに使用される主なメディカルハーブは以下の通りです。

・ローズマリー

・ラベンダー

・マリーゴールド

・ペパーミント

・レモングラス

こちらもかなりメジャーなものなので、どれも聞いたことがあると思います。

メディカルハーブには、薬効だけでなく、豊かな香りで心身をリラックスさせる効果もあるのです。

メディカルハーブの効能は?本当に効果があるの?

メディカルハーブ

メディカルハーブは自然療法ですので、医薬品とは異なります。

たとえば、風邪で高熱が出たときに、近代医学では抗生剤と解熱剤を使うのに対して、自然療法では体を温めて汗をかかせようとします。

近代医療とは、根本的にアプローチの方法が違うのです。

含まれている成分の量も医薬品に比べると少ないため、副作用など有害な作用の心配が少なくなります。

また、医薬品が単一成分なのに対して、メディカルハーブには非常に多くの成分が含まれています。

そのため作用が穏やかで、一点集中ではなく全身に作用することに繋がるのです。

結論として、メディカルハーブは心身の不調に効果があるといえます。

しかし、科学的な根拠があるのか、疑問に感じるのではないでしょうか?

近年は、医学、薬学、栄養学、生物学などの観点からの研究として、また、相補代替医療(CAM)、統合医療(IM)の発展も伴い、植物療法についての学術研究は日々進んでいます。

科学的研究手法の発展により、メディカルハーブの有効性について、より的確な実証が実現しつつあると言えるでしょう。

紀元前から受け継がれてきた植物療法について、その成分の分析や臨床研究によってメディカルハーブの効果や安全性について、科学的根拠が示され始めているのです。

メディカルハーブの安全性は?薬と併用してもいいの?

メディカルハーブ

メディカルハーブの中には、使用する際に注意する点があります。

例えば、妊娠・授乳期に禁忌とされているものや、薬との併用に注意が必要なもの、アレルギー反応を発症するものなどがあります。

ハーブとしてかなりメジャーな「ラベンダー」も、子宮口を緩める作用があるため妊娠中は禁忌です。

また、「レモンバーム」は抗甲状腺薬との併用を避けた方がよいとされています。

キク科であるカモミールは、キク科のアレルギーを持っている人は要注意です。

不安な場合は、購入の際にお店で質問したり、かかりつけ医に相談して使用すると安心でしょう。

自身に合ったメディカルハーブを正しく使用することで、安全にその効果を実感できるのです。

販売されているハーブティーは、いくつかのハーブがブレンドされていることが多いので、不安のある場合は使用前にひとつひとつのハーブをチェックしましょう!