妊娠中はカフェインやアルコールの摂取を避けなければいけません。
妊娠中、安全な飲み物は何なのか?困っている妊婦さんも多いのではないでしょうか。
以外にも、コーヒーや紅茶以外に、緑茶やほうじ茶などにもカフェインが含まれているんです!
今回は、妊婦さんでも安心して楽しめるハーブをご紹介します!
妊娠中に注意が必要な飲み物
妊娠中は、お腹の赤ちゃんに影響を与えるため、注意するべき飲み物があります。
まずは、避けるべき飲み物を確認しましょう!
①アルコール飲料
アルコール飲料は、赤ちゃんに奇形や発育の遅れといった影響を与える危険があります。
妊娠中は必ず禁酒しましょう。
どうしても我慢ができない場合はノンアルコール飲料を選ぶといいでしょう。
ただし、ノンアルコール飲料の定義は、アルコール度数0.00~0.99%です。
微量のアルコールが含まれる可能性があるので、注意して選びましょう。
②コーヒー・カフェオレ・ココア
特にコーヒーには多くのカフェインが含まれます。
できるだけ控え、飲むとしても1日2、3杯程度にとどめることが推奨されています。
ココアにも少量のカフェインが含まれますので、飲みすぎには注意しましょう。
③日本茶・烏龍茶・ジャスミン茶
意外かもしれませんが、日本茶にもカフェインが含まれます。
具体的には、玉露・煎茶・ほうじ茶・玄米茶などです。
また、烏龍茶は日本茶よりさらにカフェインが多い場合があります。
ジャスミン茶なども、緑茶にジャスミンで香りづけしたものなので、カフェインが含まれます。
基本的に、茶葉から作るお茶にはカフェインが含まれます。
上記のお茶を飲む場合は、1日に3~4杯程度までにに抑えましょう。
麦茶やそば茶などはノンカフェインなので、安心して飲むことができます。
④紅茶
紅茶のカフェインの量は、烏龍茶よりは少なく日本茶より多めです。
紅茶を飲む場合は、1日に3~4杯程度までに抑えましょう。
今はノンカフェインの紅茶も販売されていますので、妊娠中にも紅茶を楽しみたい方は探してみるといいでしょう。
⑤カモミール、ハイビスカス、その他のハーブティー
ハーブティーはノンカフェインで安全、と思われている方も多いかもしれません。
ですが、ハーブには様々な効能があり、普段は健康によいとされるものも、妊娠中は逆に禁忌となるものが多いです。
自己判断でハーブティーを飲むことは危険ですので、絶対にやめましょう。
例えばハーブティーとしてメジャーなカモミールやハイビスカス、シナモン等も、子宮へ刺激を与えて流産を引き起こす可能性があります。
また、妊娠初・中・後期など、時期によっても摂取できるハーブが異なります。
妊娠中にも飲めるハーブをこちらの記事でご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
妊娠中でも飲める!おすすめハーブ5選
では、妊娠中でも飲めるハーブにはどのようなものがあるのでしょうか?
妊娠中でも安心といわれているハーブを5つご紹介します!
①ローズヒップ
ローズヒップは、ビタミンA・B・C・D・E・Kなどを多く含む「ビタミンの爆弾」とも呼ばれています。
妊娠中はビタミンの摂取が必要ですので、妊婦さんにぴったりのハーブです。
また、ローズヒップには水溶性食物繊維も豊富に含まれており、腸の掃除をして便通を良くする作用があります。
妊娠中便秘がひどくなる方も多いので、ローズヒップで便秘解消も期待できます。
フルーティーで甘い香りと酸味が特徴です。
※長期・過剰に摂取すると下痢になることがあります。
※妊娠中のビタミンCの適量は一日2000mgまでとされていますので、飲みすぎに注意してください。
②ダンデライオンルート
ダンデライオンは、和名でいうとセイヨウタンポポです。
ダンデライオンルート(ダンデライオンの根)には、毒素排泄作用があり、便秘にも効果が期待できます。
ロースト(炒る)することによってノンカフェインながらコーヒーのような味わいが感じられます。
母乳の出も良くすることが期待できるため、便秘などの悩みと合わせて妊娠後期から出産後に飲むのがおすすめです。
※胆道閉鎖や胆嚢炎の方は使用しないでください。
※キク科アレルギーの方は注意してください。
③ラズベリーリーフ
ラズベリーリーフは、バラ科のヨーロッパ木イチゴの葉を乾燥させて作られたハーブティーです。
「出産準備のお茶」「安産のお茶」として古くから欧米などでも親しまれてきました。
タンニン・ビタミンC・ビタミンB群・ミネラル・カリウムなど、妊婦さんに必要な栄養素が豊富です。
まろやかな甘味と酸味があり、ハーブティーとしても飲みやすいです。
ただし、飲んでよいのは妊娠8ヶ月からです。
陣痛をサポートして、出産の時間が短くなるという研究があります。
ラズベリーリーフティーには子宮を収縮させる作用があるといわれているので、妊娠初期から中期には飲まないようにしましょう。
※妊娠初期の使用、便秘の方の使用は避けましょう。
※早産傾向のある妊婦さんや、おなかの張りやすい妊婦さんは避けましょう。
④ジンジャー
ジンジャーは吐き気や喉の不快感を落ち着かせてくれる効果も期待されていますので、
つわりに悩んでいる妊婦さんにおすすめです。
また、生姜に含まれている「ジンゲロール」という成分は、免疫力を向上させ細菌やウィルスの繁殖を防ぐ働きがあります。
ただし、大量摂取はせず、一日1杯程度にするとよいでしょう。
また、ベースに紅茶が使用されているジンジャーティーがありますので、市販のジンジャーティを購入する際には注意してください。
⑤ペパーミント
ペパーミントには殺菌作用があり、お口の中を清潔にしてくる働きがあります。
妊娠中は口腔環境が悪化しやすいので、とてもおすすめです。
また、消化を助ける働きがあるので、吐き気や消化不良に効果があり、つわりにも効果的です。
ティーにして飲んだり、うがいをするだけでもよいでしょう。
メントールの爽快な香りと少しの甘みが、妊娠中のつらいつわりや吐き気を和らげてくれます。
※ペパーミント精油には、子宮筋を収縮させる作用があるので、精油としては使用しないでください。
妊娠中におすすめのハーブティーは?レシピ紹介!
実際に妊娠中にハーブティを試してみたいけれど、どのように作ればいいかわからないという方も多いですよね。
最近ではドライハーブを扱うショップが増えてきましたので、必要なハーブは手軽に入手できます。
相談しながら選びたい場合は「生活の木」や「enherb」など実店舗を多く持つお店に行ってみるといいでしょう。
妊娠中でも飲めるかどうか、店員さんに確認してみると安心です。
ドライハーブの選び方としては、できるだけ新鮮なものがよいでしょう。
まとめ買いは避けて、必要な分だけ少量ずつ購入するのがおすすめです。
それでは、妊娠中の方におすすめのハーブティーのレシピをご紹介します!
①ローズヒップのハーブティー
「ビタミンの爆弾」とも呼ばれるローズヒップで、妊娠中に必要なビタミンを摂取しましょう。
便秘解消にも効果が期待できます。
フルーティーで甘い香りと酸味が特徴です。
[材料]
・ローズヒップ・・・大さじ1
[作り方]
1.ティーポットにハーブを入れ、お湯を150mlほど注ぐ。
2.5分ほど蒸らして完成。
②ダンデライオンルートのコーヒー
ノンカフェインでコーヒーに似た風味を楽しむことができます。
いわゆるたんぽぽコーヒーです。
ダンデライオンルートを炒って作ったり、市販のたんぽぽコーヒーを買ってもよいでしょう。
[材料]
・ダンデライオンルート(たんぽぽの根)・・・ティースプーン1杯(カップ1杯につき)
[作り方]
1. ダンデライオンルートを弱火でじっくり焦がさないように黒くなるまで乾煎りする。
(300g程度まとめて炒って、保存用のビンに入れて常温保存が可能です。)
2. フライパンで乾煎りしたダンデライオンルートをミルやミキサーで粉末にする。
3. 普通のコーヒーと同様にドリッパーでおとす。
4.お好みで砂糖や牛乳を加える。
終わりに
ハーブは、自身の体調と、それぞれのハーブの注意点を確認したうえで使用してください。
妊娠中に飲めるハーブと言っても、大量摂取は絶対にやめてくださいね。
一日1~2杯を楽しむ程度にしてください。
自分の体調に合わせてハーブをブレンドする時間も、心を落ち着けてくれますよ。