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メディカルハーブとは?
メディカルハーブは、英語では「メディシナルハーブ(Medicinal Herbs)」と呼ばれています。
メディカルハーブとは、簡単に言うと「薬草」のことです。
もう少し詳しくいうと、薬効がある植物の中で特にその薬効が高く、民間療法や治療に用いられるものを指します。
メディカルハーブと聞くと、何か難しいイメージがあるかもしれません。
ですが、意外と私たちの身近にある存在なんです!
道端に生えたタンポポや、キッチンにあるショウガなんかも、メディカルハーブのひとつです。
メディカルハーブの歴史
薬草の歴史は紀元前から始まったとされています。
そして何世紀にもわたり、世界各国でその国特有の薬草を使った療法が発展しました。
メディカルハーブの知識は、司祭や医師、薬草学者、シャーマンたちによって受け継がれてきました。
日本では漢方などの東洋医学が今なお身近な存在で、漢方薬局や漢方治療の診療所があります。
病院で漢方薬を処方されたことがある方も多いのではないでしょうか?
日本に漢方薬局があるのと同じように、英国などのヨーロッパでは薬草を処方する診療所が存在します。
ヨーロッパでは、「植物療法士(メディカルハーバリスト)」という国家資格を持った専門家が人々の治療を行っています。
それだけヨーロッパではメディカルハーブが人々の生活に浸透しているのです。
現代のストレス社会の中で、近年日本でも注目が高まっています。
メディカルハーブの種類は?用途別に3つに分けて解説!
それでは、メディカルハーブとは具体的にどのようなものがあるのでしょうか?
メディカルハーブをその用途で分類すると、大きく3つに分けられます。
メディカルハーブの具体例をみていきましょう!
①ハーブティに使われるメディカルハーブ
ハーブティーは、香りや色合いが美しく、楽しみながらその効果を得ることができます。
主にメディカルハーブの中の、水溶性の有効成分を摂取するためにハーブティーを使用します。
最近ではハーブティーを販売するショップも増えています。
材料となるハーブは花や葉など柔らかい部分を使い、ドライハーブとして販売されていることが一般的です。
ハーブティーに使用するメジャーなメディカルハーブには以下のようなものがあります。
・ローズヒップ
・ジャスミン
・ジャーマンカモミール
・レモンバーム
・ペパーミント
・ラズベリーリーフ
・ダンデライオン(セイヨウタンポポ)
聞いたことあるよ!というハーブも多いのではないでしょうか?
ハーブティーは案外日本でも身近な存在になりつつありますよね!
②料理に使われるメディカルハーブ
メディカルハーブは料理やお菓子にも使われています。
案外身近な存在で、みなさんのキッチンあるものも多いのではないでしょうか?
料理やお菓子に使われるメディカルハーブは、その香りを楽しんだり、ハーブそのものや抽出された成分を摂取することで効能を得ることができます。
下記が、料理やお菓子に使われるメディカルハーブの例です。
・ショウガ
・ガーリック
・シナモン
・グローブ
・カルダモン
・オレンジピール
・ナツメグ
料理をさる方には、よく知ったものも多いと思います。
普段意識せずに使用しているハーブも、メディカルハーブとしての効能を知った上で活用できるようになるといいですよね!
③アロマセラピーに使われるメディカルハーブ
「アロマセラピー」という言葉も、近年では日本でも身近になってきました。
アロマセラピーでは、ハーブに含まれる精油(エッセンシャルオイル)を使い、その香りや薬効を利用してマッサージなどを行います。
精油成分が体内に入ることによってそれぞれの持つ効能が心身に働きかけるというわけです。
アロマセラピーに使用される主なメディカルハーブは以下の通りです。
・ローズマリー
・ラベンダー
・マリーゴールド
・ペパーミント
・レモングラス
こちらもかなりメジャーなものなので、どれも聞いたことがあると思います。
メディカルハーブには、薬効だけでなく、豊かな香りで心身をリラックスさせる効果もあるのです。
メディカルハーブの効能は?本当に効果があるの?
メディカルハーブは自然療法ですので、医薬品とは異なります。
たとえば、風邪で高熱が出たときに、近代医学では抗生剤と解熱剤を使うのに対して、自然療法では体を温めて汗をかかせようとします。
近代医療とは、根本的にアプローチの方法が違うのです。
含まれている成分の量も医薬品に比べると少ないため、副作用など有害な作用の心配が少なくなります。
また、医薬品が単一成分なのに対して、メディカルハーブには非常に多くの成分が含まれています。
そのため作用が穏やかで、一点集中ではなく全身に作用することに繋がるのです。
結論として、メディカルハーブは心身の不調に効果があるといえます。
しかし、科学的な根拠があるのか、疑問に感じるのではないでしょうか?
近年は、医学、薬学、栄養学、生物学などの観点からの研究として、また、相補代替医療(CAM)、統合医療(IM)の発展も伴い、植物療法についての学術研究は日々進んでいます。
科学的研究手法の発展により、メディカルハーブの有効性について、より的確な実証が実現しつつあると言えるでしょう。
紀元前から受け継がれてきた植物療法について、その成分の分析や臨床研究によってメディカルハーブの効果や安全性について、科学的根拠が示され始めているのです。
メディカルハーブの安全性は?薬と併用してもいいの?
メディカルハーブの中には、使用する際に注意する点があります。
例えば、妊娠・授乳期に禁忌とされているものや、薬との併用に注意が必要なもの、アレルギー反応を発症するものなどがあります。
ハーブとしてかなりメジャーな「ラベンダー」も、子宮口を緩める作用があるため妊娠中は禁忌です。
また、「レモンバーム」は抗甲状腺薬との併用を避けた方がよいとされています。
キク科であるカモミールは、キク科のアレルギーを持っている人は要注意です。
不安な場合は、購入の際にお店で質問したり、かかりつけ医に相談して使用すると安心でしょう。
自身に合ったメディカルハーブを正しく使用することで、安全にその効果を実感できるのです。
販売されているハーブティーは、いくつかのハーブがブレンドされていることが多いので、不安のある場合は使用前にひとつひとつのハーブをチェックしましょう!
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